瓶子編集長就任(2011年30号)から行われた週刊少年ジャンプ上における改編について追っていきます。ここでは2011年から2015年まで。
2011年
○2011年3回目改編
out ドイソル(28号:17話)、保健室(29号:87話)、
グリム(30号:18話)、戦国(31号:17話)
in スターズ、針栖川
2011年前半に連載された作品が次々と切られて始まった瓶子政権。
ここまでは前編集長時代の改編だとは思いますけど。
○2011年4回目改編
out 一休(38号:15話)
in クロガネ、ハンタ
またしても2011年の新連載が消滅。当時のボーダーはエニグマでした。
○2011年5回目改編
out エニグマ(47号:55話)
in ニセコイ、パッキー
2011年最後にニセコイが連載開始。ここから世代交代が行われていきます。
2012年
○2012年1回目改編
out 針栖川(11号:29回)、ハンタ(17号)
in ハイキュー、パジャマ
ハイキュー連載開始。ラブコメ蟲毒の一環としてパジャマが投入されます。
叶先生はこの作品を最後に本誌リタイア。
○2012年2回目改編
out スターズ(20号:39話)、バクマン(21,22号:177話※センター終了)、
パッキー(23号:23話)、いぬまる(27号:182話)
in 紅葉、斉木、バルジ
佐々木政権を支えたバクマン、いぬまるが終了。ラブコメ蟲毒その2として紅葉が、いぬまるの後釜として斉木が投入されました。
○2012年3回目改編
out ぬら孫(30号:208話)、マジコ(31号:65話)
in 暗殺、タガマガ
前期に続き長期連載が終わるなか暗殺教室降臨。以後圧倒的な人気で誌面をリードしていきます。アンケを吸い取られたタガマガは…
○2012年4回目改編
out パジャマ(40号:26話)、バルジ(41号:16話)
in 伊達先輩、クロマネ
ニセコイに負けた(自滅した)パジャマが脱落。そしてバルジがぼっけ以来の上下巻コースへ。
○2012年5回目改編
out タガマガ(49号:17話)、REBORN(50号:409話※センター終了)、
紅葉(51号:28話)
in ハンジョー、キルコ、ソーマ
400話の大台を超えたREBORNがとうとう完結。そしてニセコイの壁を越えられなかった紅葉が消えるのと入れ替えに弟子のソーマが始まりました。
総括:多くの長期連載が終わるのと引き替えに後の主力が大量投入された年でした。
「4年に1度は当たる」ジンクスは健在。
2013年
○2013年1回目改編
out クロガネ(9号:68話)、伊達先輩(10号:20話)
in エジソン、ワートリ
ギリギリ持ちこたえていたクロガネが終了。とはいえ初連載で周年越えは立派。推移が誰よりも悪かったクロマネはなんとか耐えた。
○2013年2回目改編
out めだか(22,23号:192話※センター終了)、ハンジョー(24号:24話)
キルコ(25号:24話)
in ソルキャ、無刀、スモーキー
連載当初からドベ5に常駐していためだかが完結。よく戦い抜きました。
ドベ1を持ち回りで担当していた2作が終了、同じく担当していたクロマネは枠の都合か生存に成功。そして前作短期ながらも濃い信者を獲得した神海先生が復帰。
○2013年3回目改編
out スケダン(32号:288回※センター終了)、クロマネ(34号:42回)、
エジソン(35号:25話)、無刀(36号:12話)
in ジャコ(短期)、クロクロク、ひめドル
サバイバルレースの異端児スケットダンス完結。再びドベ1ループを起こしていた2作も終了。クロマネは自力カラーがないまま40話続くノルマン作品として連載を終えました。
そして衝撃の無刀突き抜け。初めてのドベ1がそのまま墓場となりました。
○2013年4回目改編
out スモーキー(41号:15話)、ジャコ(44号:11回)
in ハチ、焼野原塵
実質スモーキーが抜けただけの小規模改編。ソルキャが少しずつ落ちていきます。
ちなみにハチが連載開始した42号ではハイキューがまさかのドベ1。カラーはもらっていたものの、青葉城西に敗戦後順位がかなり落ちていたためあわや打ち切りとも噂されました。
○2013年5回目改編
out なし
in 磯部
読切で話題をさらった磯部単独投入。
しばらくは2本立てで連載していました。
総括:前年に多数好調な連載が生まれた煽りを受けてか短期が多め。
その中でもワートリ磯部をしっかりヒットさせられたのは良かったですね。
2014年
○2014年1回目改編
out クロクロク(52号:17話)、ひめドル(52号:16話)
in アイアン
同期で揃ってフィニッシュ。ソルキャはギリギリで耐える。この時点でハチ塵がこち亀ラインを割っており次改編もほぼ確定していました。
○2014年2回目改編
out ハチ(12号:21話)、焼野原塵(12号:20話)、
べるぜ(13号:241話※センター終了)
in イリレア、アイショ、ステルス、東京湾
予想通りの2つと長期連載のべるぜが完結。in組は実績者、LIVE上がり、異業種の原作2つとバラエティ豊かなメンバーでした。ここらへんからワートリの突発休載が...
○2014年3回目改編
out アイアン(18号:20話)
消費税アップによる枠数削減の影響でアイアンが打ち切り。
とはいってもずっとドベ1を独占していたので時間の問題でした。
○2014年4回目改編
out 東京湾(24号:10話)
in 火ノ丸、ハンタ
加速しながら落ちていった東京湾が2010年以来の10話突き抜け。
なお4年前の10話突き抜けもサッカー漫画。入れ代わりのスポーツ漫画火ノ丸はアンケ強者として上位に座ります。
○2014年5回目改編
out ソルキャ(31号:56話移籍)、アイショ(32号:20話移籍)、
ステルス(33号:20話)
in ヒロアカ、コンドル、ヨアケ
誰も予想をしていなかったソルキャの移籍。実質単独で入った相撲が好調だったため新連載は稀に見る激戦区へと身を投じていきます。
※参考 ヨアケ連載開始時の掲載順
○2014年6回目改編
out 黒子(40号:276話※センター終了)、イリレア(41号:29話)、
ハンタ(41号)
in ジュウドウズ、ハイファイ、塩
黒子がきれいな形で円満。さすがに耐えきれずイリレアが終了。
ハンタは「腰痛のため休載」のあと帰ってこなくなりました。
コンドルヨアケがこち亀以下に。
○2014年7回目改編
out コンドル(49号:16話)、ヨアケ(50号:16話)、
NARUTO(50号:701話※巻頭+センター終了)
in アゲハ、エロボ、法廷
ナルトが堂々の完結。目次では全作家がナルトにねぎらいの言葉をかけるなかひっそりと打ち切られたヨアケは不憫...しばらく新連載が生まれては消えてくループに入ります。
総括:黒子ナルトの完結、相撲ヒロアカの開始と2012年を彷彿とさせる世代交代イヤーでした。
2015年
○2015年1回目改編
out ジュウドウズ(8号:18回)、ハイファイ(9号:18回)、
塩(10号:18回)、エロボ(12号:11回)
in カガミ、ブラクロ、ロギィ、UBS
こち亀ラインを割っていた同期3作が順番にout。そしてエロボが突き抜け。
この時点でアゲハがこち亀以下に。処刑待ち状態になりました。
○2015年2回目改編
out アゲハ(22,23号:22話)、法廷(24号:21話)、
ロギィ(24号:11話)、
in ナルト外伝(短期)、ダンス、レディ、デビリー
カラーをもらったもののその後急落した法廷がそのまま脱落。「続きはジャンプ+で」と本誌ではぶん投げで終わることに。ロギィはUBSとの争いに負けて突き抜けました。この時点ではカガミはギリギリ耐えています。
○2015年3回目改編
out UBS(31号:17話)、ナルト外伝(32号:10話)
in ベスブル
小規模改編。カガミはこち亀の上下を行ったり来たりの綱渡り中。
○2015年4回目改編
out レディ(41号:16話)、デビリー(42号:16話)
in ものの歩、左門
カガミを越えられなかった2つが終了。同時にカガミがこち亀以下に常駐するように。
○2015年5回目改編
out カガミ(51号:39話)、ベスブル(52号:19話)
in バディスト
アンケの限界を迎えたカガミが終了。
左門が高速でドベ1に到達しました。
総括:長期連載が終わらず、新しめの連載陣も好調。
なかなか生存が難しい年だったのではないでしょうか。
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