つくねの箱の中

思ったことをつらつらと。

今週のジャンプ感想 2019年11号

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早くも週間で書けなくなったあかん。

 

★W巻頭 「ぼくたちは勉強ができない

お久しぶりのうるか回。 この作品は現実ベースの作品なだけあって、こういう勘違いで発展する回が結構多い気がします。とはいえ内容的には健全すぎて語ることがあんまりない。アニメが春公開ということで今年夏までの生き残りは確定路線なんでしょうけど、短編連打でどこまで耐えることができるのかちょっと心配なとこはあります。

★W巻頭「ゆらぎ荘の幽奈さん

こっちもお久しぶりのちさき回。ゆらぎは根本がファンタジーなので未来回みたいなむちゃくちゃも違和感なくやれるのが強みですね。今回の本編である程度終わりまでの道筋が明確になりそう。コガラシがいないヒロイン回はその分ヒロインの掘り下げができると思うので他ヒロインの動きにも注目していきたいです。にしてもあのコガラシがここまでメロメロになる本気ちさきは一体どれほどのアタックをしたのか...

★コラボ企画「ゆらぎ×早乙女」

前回のプチ読み切りからだいぶ本性出してきたな早乙女...だった回。レモンが原作より少し控えめ程度に暴走しつつ狭霧の恋の話も絡められてて両者のやりたいことをうまいこと詰め込んだなって印象です。腐っても山本先生は本誌経験者ですね、よくやってくれた!その分早乙女本編は落としたっぽいけど...頑張れ...

 

★C「呪術廻戦」

誰も株を落とさず戦ってますね今回すごい。狗巻のMPが本人ではなく相手の力量の問題だったいうのは今後の描写の上で重要になってきそう。加茂も思ったより弱キャラじゃないことがわかったのでよく計算して描いてるのがわかります。そんなことよりジジィの格好に誰か突っ込んでくれ。

★C「食戟のソーマ

新連載の剥奪カラーだったのかな?ゆらぎ相撲ソーマのドベ3人組はCもらってもずっとドベ漬けですね。新連載が倒すべきわかりやすい指標ではあるけど。本編久しぶりのかっこいい見開き、佐伯先生が力入れて描くとやっぱり上手いですね。だからこそ今のソーマの手抜き具合には悲しくなってしまう事実。原作が救いようがないことはもうわかっているのでせめて絵だけでも力入れてベテランとしての意地を見せてほしいです。

★C読み切り「青眼の大和」

初掲載から1年ちょっと、編集コメント通り順調にステップアップして本誌掲載を勝ち取った田中先生、内容はまあオーソドックスな部活物って感じですかね。個人的にはvs暴力とか、vs権力で主人公の強さを見せるのはもう古い気がするんですよねえ。このやりかたを選択するなら負けた敵キャラには相応の罰を与えた方がいいです。今回みたいなvs不良→殴られて終わり vs先輩→ギャグ描写で反省 っていうのは爽快感がなくて盛り上がらない。決めシーンらしい決めシーンもなくて静かに終わってしまった印象が強いです。スポーツ物を選ぶ漫画家さんは読み切り「火ノ丸相撲」を読んで参考にしてほしいなって思います。まだデビュー1年なんだしもうちょい修行して帰ってくるのを待ちましょう。応援しています。

★特別読み切り「Jラブコメ祭り」

一気に5作も。確かにゆらぎも勉強もこの1年間で終わりそうなんだからここらで次の弾探すのも手ですね。矢吹先生、1番連載できそうだったけど今ダリフラ描いてるやん。無理だ。伊達先生、地味男子しか描けない病気にでもかかってる?違うアプローチからのラブコメがみてみたい。あきやま先生、これもう+か本誌巻末で連載していい出来では?キャラかわいくて話わかりやすいしすごく連載向きだなと思いました。志井先生、どうやったらこんな漫画描けるの?頭おかしいの?これが掲載デビュー作なのは素直にすごいと思う。和田先生、一発ネタながら気持ちいい話。話膨らませたら短編1個ちゃんと描けそうですね。以上!

 

★新連載「チェンソーマン」

漫画の描き方が相変わらず独特というか。気遣いができるのと胸を揉みたいのを両立させられてるのはなかなかすごいことをやっていると思う。この戦闘はさすがに増援来てくれるよね...?こんな気持ち悪い敵に主人公がやられてしまう図はダークな世界観だからといっても積極的に見たいものではない。

★新連載「NeO」

いい具合に化けましたね。まさか3作の中で1番面白くなるとは思わなかった。あの1話を見せられたのにね。ネオのイキリは雑魚相手にやるからつまらないのであってレミングジェヴォーダンみたいな大物にやるとカタルシスの演出につながってかなりよくなるんだな。そんでもって今週でジェヴォーダンの底知れなさ、大物感がしっかり出せていたのでばっちり! むしろ潰すとか行ってるネオの方が小物感たっぷりなのは面白いですね。レミング編から上手く繋げられているのでやれることはやれているのと思います、これで突き抜けたらそれだけ1話2話がダメだったということで。

★新連載「獄丁ヒグマ」

今週のワーストかなあ。毒にも薬にもならない空気漫画で終わるかと思っていたら展開遅すぎてもうこれは毒。U19の序盤から遅さだけが延々と続いているような感覚です。ラスボス、新しいライバル、新しいヒロイン、この話数でやれることはたくさんあります。ほぼ見せ場がない坊主の協力者と閻魔大王だけでは盛り上がることはないということをわかってほしいですね。というか編集が指導してやってくれ。

 

以下は今週のトップ3。

鬼滅の刃

たくさん雷の型が出てきた。これは豊富な技で善逸との差を見せつけているのかな?回想、そして最後の善逸のセリフでこうならざるを得なかったという納得感もあり熱くも哀しいこの作品のこの作品たるところがよく出ていた回でした。ほんとに面白いねこの長編。

★アクタージュ

舞台編終了。巌さん絡みは最後までよく出来ていました。作者の主張強いところや若干曖昧なセリフでお茶を濁したようなところもあったけどいいキャラでしたね。舞台編は巻頭カラーに向けた調整もあり途中ダレてしまった部分も含みこの作品最大の出来だったのは言うまでもないでしょう。デスアイランド編から尻上がりに面白くなっていてこれからの長編にも期待が持てる作品ですね。それにしても1年続くとは思わなかったなあ。

火ノ丸相撲

冴ノ山の掘り下げ回、長期連載だからこそできるサブキャラの掘り下げに刃皇撃破のびっくり要素もあり大満足の回でした。長年幕内上位にいれるだけで十分存在感強いんですけどね、やっぱりこういう陰の実力者扱いされていたキャラに光があたると嬉しいものがあります。「心」が乱れれば最強の横綱でも負ける、この作品は本当に「心」の強さを説いてくる。やっぱりいい作品だ。

 

★今週の掲載順

ゆらぎ勉強が上位にあがったことで新連載が軒並み補正時期中にもかかわらずドベ5以内に。とはいえCありソーマに負けていないのでドベ組に負けてはいないのか?来週の掲載順で勉強に勝つか負けるかで明暗が分かれそうですね。ギャグ組を見てみるとジモトにカラーが来てしまいダビデがピンチに。来週もらわないとそろそろまずいのかな...?この2つは掲載順固定で動向が読めないので注目していきたいところです。

 

来週はゴーレムハーツ大須賀先生が本誌に帰ってくるぞー!!色々な意味で楽しみだ。