つくねの箱の中

思ったことをつらつらと。

「踏切シーン」について

自分が好きな話。

演出とか全然知らない自分がアニメ見てて気づいたとき嬉しくなるやつ。

創作で何かと何かを対比するってことはよくあると思うんだけど、その境界線をモノを使って比喩的に表すことができるよね。

自分は勝手に「踏切シーン」って呼んでるんだけど、正式名称はあるんでしょうか。

実際に踏切が出てくるシーン。

f:id:tukune511:20180310012841p:plain『4月は君の嘘』最終話より。

ここでの対比は「生」と「死」。

踏切を挟んだ別れのシーン。向こう側に行ってしまうことは今生の別れを意味している。こういう場面だからこそ告白が映えるってものなんだけど。泣いたよね、これ。

このあとすぐ踏切を覆うように出てくる椿はちゃんと手前側=「生」のポジションに立っている。かおりとの別れで泣かせたあとすぐ前を向かせるための「生」。このアニメがバッドエンドだと感じさせないところはこういうところにあったと思う。

踏切は電車っていう大きな壁をすぐ用意できるのもポイントだよね。

踏切と電車、日常の小道具の中では一番好きなセットですね。

 

今期アニメでは踏切じゃないんだけど、面白い「境界線」を見つけられた。

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恋は雨上がりのように』4話より。

点字ブロックが境界線になっているのは初めて見た気がした。

ここでの対比は「大人」と「子ども」かなあ。

これを超えれば店長にキスできる・・・でもしない、できない。

まだ1歩を踏み出せないあきらは店長とは違うんだよってことをよく表していると思った。このあと店長ブロックの向こうから大人の女性?らしき人が踏んづけて通り過ぎるんだけど、ここも「大人」と「子ども」の対比を鮮明にしているなあって思わされた。

こんな風にアニメ見てて面白い表現を見つけるとすげー得した気分になる。

これからもちょこちょこ探していきたいなあ。