つくねの箱の中

思ったことをつらつらと。

ポプテピピックについて

 

この冬1大ムーブメントを起こしている問題作。

まだ終わっていないけれど書きたいことがあったので書いてく。

1つ目、このアニメがメタの視点に立ってること。

これがずるい。

創作っていうのは誰かに見てもらって、それでこんな作品なんだって感想を持ってもらうことで立ち位置を得る。でもこのアニメはまず作品側から「クソアニメ」っていう感想を提示することで一段上のポジションにつくことができるんだよね。(ここで「クソアニメ」の定義を考えることは控える、難しい) メタ視点(視聴者視点)に立たれてしまうと正確な評価は難しい。クソアニメだと思った時点でそれは創作者側の敷いたレールに安直に乗せられているだけではとも思わせられてしまうからだ。実際自分はこのアニメの評価はできそうにない。逃げてしまっている。果たして最終回が終わった時にどんなことを考えられるか...

2つ目、常に「変化」を求めていること。これがとてもレベルが高いと思った。

神風動画やAC部のような基本コーナーはあるけど、それらも含めて絶対に新しいことをやろうとしている。ポプテピクッキングだったり、ポプテピむかしばなしだったり。この挑戦的な姿勢は飽きられたら終わりっていう昨今の流行の移り変わりの早さを上手くくみ取った姿勢だ。もし失敗してもその時は「クソアニメだった」の一言で視聴者が乗り越えてくれるのも大きい。多分同じ構成だったらすぐ飽きられていただろうな。現に再放送を直後にやるとか、声優をその都度変えるとかにもう驚きはなくなっている(誰が演じるかは「変化」ではあるけれどバズりは落ちている)。ヘルシェイク矢野は上手かったなあ。

まとめ。まずメタ視点に立つことで「どうなっても勝ち」の状況を作る、その上で飽きがこないような「変化」を提供することで常に流行の最先端を走ろうとする。ポプテピピックは非常に上手い作品だと思います。