つくねの箱の中

思ったことをつらつらと。

9/23 備忘録

色々と一区切りついたので備忘録的なものを書こうかなということで。

人に読ませるつもりがない内容がただ書き連ねてあるページ。

 

9月14日、もうすぐ0時になろうかという時に、祖父が亡くなった。医師の宣告が正確なものとなるので各文書の死亡日時は15日0時15分になるけれど、自分のなかでは14日23時50分が祖父の命が尽きた時間になる。死因はガン。たばこをとても吸う人で将来ガンになるんじゃないかと常々思っていたけれど、まさか本当にそれで亡くなるとは思っていなかった。77歳という年齢は日本の平均寿命を考えたら少し短くはあるけどもまあ仕方がない歳だろう。病気であればなおさらだ。

そんな祖父の死というのは、自分にとっては初めての肉親の死であった。曾祖母の葬式にも行ったことがあるが、物心ついてから1回ぐらいしか会ったことのない人で特にこれといった感情は沸かなかったので、やはり今回が初体験といっていいだろう。

死に触れるということには、覚悟ができていた。77歳、上にも書いた通り亡くなっても仕方がない年齢だと思っていたし、医者に今晩が山だと言われた時には、いよいよかと身構えその瞬間を迎える準備もできていた。23時50分、部屋に着いて亡くなった祖父を見た時にも涙が出るようなことはなく、冷静だった(と思う)。しかし、臨終が告げられたあとに祖父に触れた時、どうしようもなく涙がこぼれてしまった。そこにはまだわずかなぬくもりがあった。ただ寝ているんじゃないかと思うくらいに静かな祖父を見て、「おつかれさま」と言えない自分がいた。覚悟をしていたはずなのに、まだ死を認めたくない自分が出てきてしまっていた。冷静さなんてぶっ壊れていた。ただ悲しかった。

でも、悲しいと思えることはいいことなのだろう。嫌いな人間であったならば、ああも泣くことはできなかったと思う。最近こそ無くなってしまっていたが、祖父と過ごした時間は幸せだったと改めて実感している。

昨日、葬式を終えた。初めて持った骨壺は、思っていたよりも重かった。骨壺の重さは、もちろん壺の重さもあるけれど、その人が生きてきた重みも含まれているのだろう。その重みをしっかりと抱えて、これからの人生を噛みしめていきたいという抱負とともに、改めて祖父へ声をかけたいと思う。 

今までありがとう。